
造園・外構コラム
チェーンブロックで抜根するには?必要な道具から方法まで詳しく解説
目次
切り株を放置していると歩くのに危険なだけではなくシロアリの発生原因にもなると聞いて、抜いてしまいたいと感じている人はいませんか?
この記事では、そのような人に役立つチェーンブロックを使った伐根方法について詳しく解説します
チェーンブロックとは?

チェーンブロックとは、人の力では動かせないほど重い物体を少ない力で引き上げるための道具です。
チェーンブロックはテコの原理(支点・力点・作用点の位置関係によって、弱い力でも大きな物を動かせるという物理法則)の仕組みを活用しているため、少ない力でも安全に重い物体を持ち上げられます。
そのため、チェーンブロックはよく以下のような業種で用いられます。
- ・建設・土木業
- ・製造業
- ・倉庫・物流・港湾作業
- ・造園・解体・リフォーム業
- ・自動車やバイクの整備業
チェーンブロックは重機が使えないけれど人力で安全に物体を持ち上げるのは厳しい場合に、広く活用されている道具だと言えるでしょう。
チェーンブロックで抜根する時に使う道具
チェーンブロックで抜根する際は、作業内容や現場状況に応じて以下のような道具を使用します。
| 道具名 | 概要 | 使用時の注意点 |
|---|---|---|
| チェーンブロック | ・重い物体を少ない力で引き上げるための道具 ・抜根では根株を少しずつ持ち上げるために使用される | ・定格荷重を超えないよう確認する ・作業中はチェーンの延長線上に立たない |
| 三脚ヘッド | ・単管を組んで三脚を設置する際の接続金具 ・安定した支点を作るために使用される | ・不完全な組み立ては転倒の危険があるため、しっかり固定されているか事前確認を行う |
| 単管パイプ | ・三脚や支柱を組むための鋼管 ・チェーンブロックの支点として使用される | ・地面の沈み込みに注意し、水平・安定を確保する |
| ワイヤー | ・根株とチェーンブロックを接続するためのワイヤーロープ | ・断線やほつれがないか点検する ・無理な角度で引っ張らない |
| 軍手 | ・手を保護し、滑り止めの役割を果たす作業用手袋 | ・摩耗したものは避け、作業内容に合った厚手タイプを使用する |
| スコップ・シャベル | ・根の周囲の土を掘り起こし、抜根しやすくするための手工具 | ・埋設物(配管・ケーブル)がないか事前に確認する |
| ノコギリ | ・太い根を切断し、引き抜く抵抗を減らすために使用される | ・地中での切断時は刃の跳ね返りに注意し、手元を安定させる |
定格荷重とは、メーカーが定めている「その機器を正しい使い方で使用した場合に、安全にかけられる最大の荷重」のことです。
この数値を超える力をかけるとチェーンや本体が破損する恐れがあるため、抜根作業では必ず定格荷重以内で使用します。
定格荷重はあくまでも目安の数値であるため、実際の作業では余裕を持った条件で使用することが重要です。
抜根を行う際は、安全のためにもあらかじめ道具に故障や破損がないかを必ず確認してから作業を行いましょう。
チェーンブロックで抜根する方法
「くらしのマーケット大学」のYouTubeチャンネルでは、チェーンブロックを使った抜根方法を動画教材で学べます。
プロが行うチェーンブロックでの抜根手順は次の通りです
三脚ヘッドを設置する

最初に三脚ヘッドを設置します。
動画ではゆるく傾斜している部分にある切り株をチェーンブロックで抜こうとしているため、三脚ヘッドが低い方向に向かって倒れないよう確認しながら慎重に設置しているのがわかります。
後の作業を安全に行うためにも、三脚ヘッドは安定した設置を心がけましょう。
受け口を作る
次に受け口を作ります。
受け口とは、ワイヤーやチェーンを安定して掛けるために切り株の根元付近に作る切れ込みのことで、作る理由は次の通りです。
- ワイヤーやチェーンを安定して掛けるため
- 引く方向をコントロールしやすくするため
- 木部の繊維が切れて抵抗が減り、切り株が動き出しやすくなるため
- 不意の跳ねやずれによる事故を防ぐため
動画では電動ノコギリを使って横から見た時に三角に見える切り込みを入れているのがわかります。
受け口を作る際は、刃の跳ね返りに注意し安定した姿勢で作業を行いましょう。
チェーンブロックで切り株を引き上げる

次にチェーンブロックで切り株を引き上げます。
切り株にワイヤーを巻き付けますが、安全に作業をするためにも幹にしっかりと巻き付いているかを点検してからチェーンをかけるようにしましょう。
チェーンブロックは一気に引き上げず、少しずつ力をかけながら切り株の動きを確認して作業を進めます。
引き上げる作業自体は1人でもできますが、何かあった時にすぐに対応できるよう周囲にもう1人が待機していてもらうようにするとより安全に作業が行えるでしょう。
根を切り離す
根がある程度露出してきたら、ノコギリや根切り棒などを用いて1本ずつ根を切り離します。
根の露出が多い部分は切り離しやすいですが、少ない部分は土を手で除けながらの作業となるためある程度時間がかかる可能性が高いでしょう。
根をおおむね切り離すと切り株と地面をつないでいるものがなくなるため、チェーンブロックを使って引き上げた切り株を元に戻しワイヤーを外します。
ノコギリや根切り棒なの工具を使用する際はケガをしないよう、注意しながら慎重に作業をすることが大切です。
参考:YouTube くらしのマーケット大学「【プロの抜根】チェーンブロックと三又を使った重機要らずの抜根をじっくり見せてもらった|神奈川県」
チェーンブロックをレンタルするのにかかる料金
チェーンブロックをレンタルするのにかかる料金は、地域や時期によって異なる可能性が高いため具体的な料金はお店に確認することをおすすめします。
目安となる料金は以下の通りです。
| チェーンブロックの種類 | レンタル料金の目安 |
|---|---|
| 0.5トン用(小型の木向け) | 約1,500円~2,500円 |
| 1トン用(中型の木向け) | 約2,000円~3,000円 |
| 2トン用(大型の木向け) | 約3,000円~4,500円 |
| 3トン用(大型の木向け) | 約4,000円~6,000円 |
抜根したい切り株の大きさを確認してから、地域のお店のホームページを複数調べて比較検討してみましょう。
チェーンブロックを使っても抜根が難しい場合は緑地開発にご相談ください
チェーンブロックを使っても自力での抜根が難しいと感じたら、緑地開発にご相談ください。
緑地開発では作業前に必ず現地調査を行い、木の状態や周囲環境を確認した上で最適な方法をご提案しています。
また高木や狭い場所での抜根など、リスクの高い作業も専門スタッフが安全に配慮しながら対応しています。
そのためチェーンブロックを使えば切り株を抜くこと自体はできても、安全に行うのは難しい場合も遠慮なくお声がけください。
緑地開発ではまずお電話での無料相談、メールでのお問い合わせから内容を詳しくヒアリングし、その上で担当者より適切なご提案を行います。
興味のある方は次のページもご覧ください。
まとめ
チェーンブロックで抜根するのは、人の力では動かしにくい重量の物体を少ない力で引き上げるためです。
この記事も参考にして、ぜひ安心・安全に切り株を取り除く方法を検討してみてください。


