造園・外構コラム

庭に池を作るには?作り方・DIYと業者の違い・お手入れ方法まで解説

外構
庭に池を作るには?作り方・DIYと業者の違い・お手入れ方法まで解説

「家族みんな自然が好きなので、庭づくりに池も取り入れたい」「水のある景観を楽しめる庭にしたいけれど、何から始めればよいかわからない」とお困りではありませんか?

庭に池を設けることで、魚や水生植物を育てたり、水辺の景観を楽しんだりと、一般的な植栽だけとは異なる庭づくりができます。

一方で、池の大きさや目的によっては、ろ過・循環設備や継続的なお手入れも必要です。そのため、池を作る前の段階から「何のために池を作るのか」「どこまで管理できるのか」を考えておくことが大切です。

この記事では、庭の池とはどのようなものなのか、注目される背景、池づくりの考え方、DIYと業者へ依頼する場合の判断基準、設置後のお手入れまで詳しくご紹介します。

庭の池とは?

庭の池とは、庭の一角に水を張って設ける池のことです。

魚や水生植物を楽しむだけでなく、水のある景観を取り入れて庭に変化や趣を加える目的でも設置されます。

池の形状や大きさ、周囲の植栽・石材などを工夫することで、和風から洋風までさまざまな庭に取り入れることができます。

例えば、錦鯉を楽しむ鑑賞池、水生植物や生き物が暮らすビオトープ、石や植栽と組み合わせた日本庭園の池など、目的によって池の設計や必要となる設備も変わります。

庭の池が注目される背景

庭に池を取り入れることが注目される背景には、自然環境への関心や日本庭園の魅力、水のある景観による心地よさなどがあります。

ここでは、元原稿で取り上げられている3つの背景をご紹介します。

ビオトープとしての役割を果たせるため

庭の池は、ビオトープとして活用できることからも注目されています。

ビオトープとは生物の生息空間のことで、ドイツ語の生物(Bio)と空間(Tope)から名づけられました。

世界的に自然を保護する動きが強まるなか、残された生物の生息空間を保全したり、失われた生息空間を復元・創出したりすることの重要性が高まっています。

庭に池を作り、水生植物などを取り入れることは、家庭の庭の中に小さな生息環境をつくる方法の一つと考えることができます。

元原稿では、ビオトープとSDGsとの関連として、次の2つの目標が紹介されています。

目標内容
目標14:海の豊かさを守ろう海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15:陸の豊かさも守ろう陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

庭に池を作ることは、家族が自然を楽しむだけでなく、生き物や自然環境について考えるきっかけにもなるでしょう。

参考: 特定非営利活動法人 日本ビオトープ協会「ビオトープとは」

参考: 一般社団法人日本SDGs協会「SDGsとは」

日本庭園への関心が高まっているため

庭の池は、日本庭園への継続的な関心という面からも注目できます。

2016年の「ランドスケープ研究79」で菊池正芳氏が公表した「都立庭園における庭園ガイドツアーに参加した来園者の意識からみた有効性に関する研究」では、日本庭園に対する認識調査の内容が公表されています。

調査結果では、回答した日本人89人のうち約8割が日本庭園に興味を持ち、約7割が日本庭園を鑑賞した経験があると回答しています。

また、2026年に足立美術館は、アメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が実施した「2025年日本庭園ランキング」で、23年連続日本一に選ばれたことを公表しています。

日本庭園が国内外から継続的に関心を集めていることから、自宅の庭にも石・植栽・水などを組み合わせた景観を取り入れたいと考える方もいるでしょう。

参考: 菊池 正芳「都立庭園における庭園ガイドツアーに参加した来園者の意識からみた有効性に関する研究」

参考: 足立美術館「日本庭園が米誌ランキングで『23年連続日本一』に選ばれました」

日本庭園の鑑賞と心の癒しとの関係が研究されているため

庭の池を含めた美しい日本庭園と、人の心理・身体反応との関係についても研究が行われています。

2025年5月、国立大学法人長崎大学は、日本庭園鑑賞によるストレス軽減効果の仕組みについて研究成果を公表しました。

研究では「庭園を見ることが人にどのような効果をもたらすのか」を調べるため、学生16名を対象に、目の動き・心拍・気分などを計測しています。

文化財に指定されている近代日本庭園「無鄰菴」を鑑賞した際には、視線が水平方向に素早く広く動く傾向が見られ、心拍数の低下と気分の改善が見られました。

一方、手入れの状態が異なる京都大学の庭園では、視線が中心に集中する傾向があり、リラックスに関する反応にも違いが確認されています。

この研究からも、単に池を設置するだけでなく、植栽・石材・水辺などを含めて庭全体を美しく整えることの重要性がうかがえます。

参考: 国立大学法人長崎大学「日本庭園鑑賞によるストレス軽減効果の仕組みを科学的に解明」

庭の池の作り方

庭に池を作る場合、いきなり掘削や施工を始めるのではなく、まず目的と完成イメージを整理することが大切です。

元原稿では、庭の池づくりを次の3STEPに分けて考えています。

  1. 庭に池を作る目的を明確にする
  2. 目的に合った設置事例を見る
  3. DIYで作るか業者に依頼するかを決める

【STEP1】庭に池を作る目的を明確にする

最初に、家族で「なぜ庭に池を作りたいのか」を整理しましょう。

以下の質問に答えていくことで、池に求める役割や庭全体の方向性を考えやすくなります。

質問回答例回答からわかる庭を作る目的
1. 庭に池を作って、どのような空間にしたいですか?水の音を聞きながら、落ち着いて過ごせる庭にしたい癒やしやくつろぎの空間を作る
2. 池を眺めながら、庭でどのように過ごしたいですか?リビングやウッドデッキから池を眺めて過ごしたい室内からも楽しめる鑑賞用の庭を作る
3. 池で魚や水生植物などを育てたいですか?錦鯉を飼育して、成長する様子を楽しみたい生き物の飼育や植物の観賞を楽しめる庭を作る
4. 池の周りにどのような植物や景観を取り入れたいですか?水辺に合う植物や自然石を配置して、自然を感じられる庭にしたい自然や季節を感じられる庭を作る
5. 家族や来客には、庭をどのように楽しんでもらいたいですか?家族で池を眺めたり、来客に庭を見てもらったりしたい家族や来客が一緒に楽しめる庭を作る
6. 庭の雰囲気は、どのようなテイストにしたいですか?和風の庭にして、石や植栽と池を組み合わせたい住宅や好みに合ったデザイン性の高い庭を作る
7. 庭の手入れには、どの程度時間をかけられますか?できるだけ手入れの負担を抑えながら、水辺のある庭を楽しみたい維持管理の負担を抑えつつ楽しめる庭を作る

家族全員で回答した後に内容を整理すると、「鑑賞を中心にしたいのか」「生き物を育てたいのか」「日本庭園の景観を作りたいのか」といった池づくりの目的が見えてきます。

池の目的は、必要な広さや深さ、設備、周囲に配置する植物や石材、その後の管理方法にも関わるため、施工前に整理しておくことが重要です。

【STEP2】目的に合った設置事例を見る

目的が決まったら、実際の池づくりの事例を確認して、完成イメージを具体化します。

元原稿で紹介されている事例の探し方は次の通りです。

サイトの種類検索先よく見つかる事例
YouTubeYouTube「庭 池」検索結果・ビオトープの設置事例
・DIYで作った設置事例
・釣った魚や金魚、錦鯉などを飼うための池を設置した事例
Instagram#池のある庭
#ビオトープガーデン
#池造り
・大きな池、小さな池を作った事例
・植物や石を池の周囲に配置した事例
・和風・洋風のビオトープを作った事例
ガーデンプラスガーデンプラス「池」検索結果リフォームで池を作った事例

Instagramではハッシュタグを変えることで、錦鯉の池、ビオトープ、小さな庭の池など、さまざまな施工イメージを探すことができます。

見た目だけでなく、池の大きさや住宅との位置関係、周囲の植栽、石材、デッキなどとの組み合わせにも注目して事例を比較してみましょう。

【STEP3】DIYで作るか業者に依頼するかを決める

完成イメージが固まったら、DIYで作るのか、専門業者へ依頼するのかを判断します。

元原稿で挙げられている判断ポイントは次の通りです。

判断ポイントDIYを検討しやすいケース業者への依頼を検討したいケース
池の規模小さな池を作りたい大きな池を作りたい
構造・設備シンプルな構造にしたいろ過・循環設備などを設置したい
施工場所庭の一角に設置したい大規模な掘削や既存設備の変更が必要
施工・管理DIYの経験があり、手入れも自分でできる施工や維持管理に不安がある

小規模で構造がシンプルな池であればDIYを検討しやすい一方、大型の池や、ろ過・循環設備など複雑な設備を必要とする場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。

池は完成した時点で終わりではなく、その後も水質や設備、周囲の景観を管理していく必要があります。

「自分たちで作れるか」だけでなく、「その後も無理なく管理できるか」という視点まで含めて判断することが大切です。

庭の池に必要なお手入れ

庭に池を作った後は、池の種類、生き物の有無、ろ過設備などによって管理方法が異なります。

元原稿では、基本的なお手入れとして次の作業が挙げられています。

  • 落ち葉やごみを取り除く
  • 水の状態を確認する
  • 藻やコケを取り除く
  • ポンプやろ過設備を清掃する
  • 池の周辺を清掃する

庭木が多い場所では落ち葉が池へ入りやすく、魚や水生植物を育てる場合には水の状態にも注意が必要です。

また、ポンプやろ過設備を使用する池では、設備の状態を確認しながら定期的に清掃する必要があります。

池だけを管理するのではなく、周囲の植栽や石材、園路なども含めて整えることで、水辺を含めた庭全体の景観を維持しやすくなります。

庭の池づくりで事前に考えておきたいこと

庭に池を作る場合は、完成したときの見た目だけではなく、その後の使い方や管理についても事前に考えておくことが重要です。

  • 池を何のために作るのか
  • どの程度の大きさにするのか
  • 魚や水生植物を育てるのか
  • ろ過・循環設備が必要か
  • リビングやデッキなど、どこから池を眺めたいのか
  • 池の周囲にどのような植栽・石材を配置するのか
  • 日常的なお手入れをどこまで自分たちで行えるのか

特に「管理にどの程度時間をかけられるか」は、池の規模や設備を決める際にも重要な判断材料になります。

池単体ではなく、住宅からの見え方や庭全体の動線、植栽とのバランスまで含めて計画することで、長く楽しめる水辺の空間にしやすくなります。

庭の池づくりからお手入れまで総合的に相談したい方は緑地開発にご相談ください

庭の池づくりから、その後のお手入れまで総合的に相談したい方は、緑地開発にご相談ください。

緑地開発ではこれまで、日本庭園づくりから庭の年間管理までを多数手掛けてきました。

単に庭の中へ池を設置するだけではなく、石材や植栽とのバランス、住宅から池を眺めたときの景観、施工後の維持管理まで含めた庭づくりを大切にしています。

「池を作って癒しの空間にしたいけれど、どの程度の規模がよいかわからない」「日本庭園のように石や植栽と池を組み合わせたい」「完成後の維持管理に自信がない」といった段階からご相談いただけます。

また、池を含めた庭全体を美しく維持していくための年間管理についても対応しています。

庭づくりや池の設置について詳しく相談したい方は、 造園・外構の無料相談・見積り|緑地開発 よりお問い合わせください。

まとめ

庭の池とは、庭の一角に水を張って設ける池のことで、魚や水生植物を楽しむだけでなく、水のある景観を庭へ取り入れる方法の一つです。

池を作る際には、まず「どのような庭にしたいのか」「池で何を楽しみたいのか」を明確にし、実際の施工事例を参考にしながら規模やデザインを決めていきましょう。

小規模でシンプルな池はDIYを検討できる場合がありますが、大型の池や、ろ過・循環設備、大規模な掘削などが必要となる場合は専門業者への依頼も選択肢となります。

また、池は作った後にも落ち葉の除去、水の確認、藻・コケの除去、設備の清掃などのお手入れが必要です。

この記事も参考にしながら、施工後の管理まで見据えて、家族が長く楽しめる水辺のある庭づくりを検討してみてください。

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